開催中の企画展
- 2023年11月16日(木)~2024年3月13日(水)
山本丘人 孤高の詩風景~その変遷をたどって
当館コレクションの礎である山本丘人の展覧会です。戦後、在野の日本画団体「創造美術」の創立会員となった山本丘人は、時代に見合った生の実感のある絵画を描こうと模索し、大きく作風が変遷しました。孤独な詩精神に貫かれた作品は、時に「詩画」とも言われるほど豊かな詩情をたたえています。当館の170点に及ぶ丘人コレクションの中から、初期から晩年までの40余点を展示します。
*山本丘人の命日の2/10は無料観覧日となります。
Kyūjin Yamamoto 1900~1986東京下谷に生まれ、神奈川県平塚市で歿。東京美術学校卒業後、松岡映丘主宰の木之華社に入門。帝展、文展に出品する傍ら、杉山寧ら映丘門下の若手と結成した瑠爽画社に出品。1948年「世界性に立脚する日本絵画」の自由な創造を目指して吉岡堅二、上村松篁らとともに創造美術(現・創画会の前身)を結成、同会の中心的メンバーとして活躍し、戦後の日本画革新運動を牽引した。初期は清新でモダンな大和絵風だが、戦後は一転、近代的な造形感覚を反映させた剛毅な作風を展開、晩年は柔和な筆致で抒情性あふれる心象風景を描いた。1977年文化勲章受章。
日本画の煌めき オマージュ山本丘人
山本丘人とともに新しい日本画の創造をめざした画家たちの作品を展示します。館収蔵作品の中から、丘人と親交の深かった画家、丘人の芸術精神を継いでいる画家の作品を、それぞれの思い出やエピソードとともに紹介します。吉岡堅二、髙山辰雄、稗田一穂、毛利武彦、近藤弘明、上野泰郎、加山又造、堀越保二、中野嘉之、土屋禮一、松下宣廉。
よろこびの花 いのちの輝き
牧進の椿樹を描いた長さ12メートルに及ぶ大作《再喜樹宴》をはじめ、新春の季節にふさわしい、よろこびに溢れる現代日本画の花を描いた作品を展示します。岡崎忠雄、倉島重友、小林済、高崎昇平、中島千波、平松礼二、堀文子、牧進、森田りえ子、湯口絵美子(五十音順)。