開催中の企画展
- 2025年7月17日(木)~11月12日(水)
小笠原元展 風景との対話
風景との一期一会を大切にし、歩いて場所を探す小笠原の風景画は、画家が肌で感じた実感がこもっています。金を基調に細やかに描かれる作品は、温和で素朴な作風ながらも高い気品を湛えています。本展では、自然の中で偶然出会った風景や里山を描いた作品などこれまでの代表作とあわせて、花を描いた新作を展示します。
Hajime Ogasawara 1954~埼玉県生まれ。実家は台東区の寺院で僧籍をもち現在住職を務める。1978年武蔵野美術大学大学院修了。在学中は麻田鷹司や毛利武彦に学び、卒業後は創画展に出品(’83、’85、’87年春季創画展春季展賞)。’85年第8回山種美術館賞展作品買上、’91年第11回山種美術館賞展優秀賞、’93年第12回山種美術館賞展招待出品。’96、’99年日本画の新世代展(大丸ミュージアム)出品。2000年頃より個展を中心に作品を発表。国内各地の山村などを訪ね歩いて制作される風景画は、静かに心にしみるようなやさしい情感をともなう。
林真 日本画展-生へのドラマを纏いながら-
廃棄された工業製品、深海生物、動物園の動物などをテーマにした林の作品は、現代人の漠然とした不安や閉塞感を投影したようなドラマが隠れています。一方、近年では古木や花など自然界の生命力を表現した作品を発表し、希望や光を感じる新たな方向性も示しています。本展では、日展、日春展の受賞作をはじめ、描きおろしの大作も展示します。現代日本画の気鋭の展覧会です。
*8/25~11/12 2階小展示室にて、小品展を同時開催。
Shin Hayashi 1972~岐阜県生まれ。’99年名古屋芸術大学大学院修了。’96年日展初入選・中日賞。’97年荻須記念美術館いなざわ公募展最優秀賞。’04年日春展奨励賞(同’11年)。’05年臥龍桜(日本画大賞展大賞(’04年優秀賞)。’08年ビエンナーレうしく優秀賞、TYK絵画大賞展大賞。’09年岐阜市芸術文化奨励賞。’13年日展特選(同’22年)。’17年新日春展奨励賞(’18年新日春賞、’21年新会員賞)。現在、日展準会員、日春会会員、名古屋芸術大学非常勤講師。
収蔵名作展 日本画の煌めき
季節の花や風景を描いた作品を中心に、当館コレクションの代表的な作品を紹介します。吉田善彦、堀文子、石本正、毛利武彦、加山又造、麻田鷹司、平山郁夫、松本勝、松村公嗣、栗原幸彦、伊藤深游木、森田りえ子、斉藤典彦、小田野尚之 ほか。